国際抗老化再生医療推進機構準備室が主催する「抗老化・再生医療の展望及び、機構設立に向けての交流会」が4月27日、東京・文京区の「東京大学伊藤国際学術研究センター」で開催されました。
本会では、機構発足に向けた決起会と各国の医学研究の第一線で活躍するアカデミアによる交流会を兼ね、各々の再生医療・アンチエイジング等に関する研究内容発表が行われました。
当日は日本の教授・医師の他に、中国、タイ、シンガポールなど多くの国から専門家や聴講者が集い、活発なディスカッションがなされる有意義な時間となりました。
また、同会場で国際抗老化再生医療推進機構(IARO)設立に関する基本合意書の調印式も行われ、正しく安全な再生医療を普及させるために相互の知見を活かし、機構設立を積極的に推進していくことが
確認されました。
以下、当日の講演内容
1)黒田 雅彦教授 (東京医科大学)
ゲノムシグネチャーを用いた新規リキッドバイオプシーの開発」
2)张 斌会長 (中国整形美容協会会長)
「中国における再生医療の現状と展望」
3)山田光一様 (富士フィルム富山化学株式会社 執行役員 感染症薬戦略部長)
「アビガン:ポストコロナ時代における広域スペクトル抗ウィルス薬の役割について」
4)Kampon Sriwatanakul教授(タイ王国健康憲章会長)
“Scientific Quest for Longevity and to Cure Aging”(長寿と老化治療のための科学の探求)
5)Chee Wee Lee教授
(テマセク ポリテクニック アクアカルチャーイノベーションセンター長)
“Unlocking the therapeutic potential of aquatic animal cells in regenerative medicine”
(再生医療における水棲動物細胞の治療の可能性を解き明かす)
6)Pongrama Ramasoota教授 (タイ王国立マヒドン大学 熱帯医学部社会環境医学科長)
“Targeted Clearance of Senescent Cells using the Antibody-Trim Away technology”
(抗体切り離し技術による老化細胞の標的クリアランス)
7)対馬ルリ子医師 (NPO法人 女性医療ネットワーク理事長) 「わが国のフェムテック事情 〜医療と企業の取り組み〜」
8)本橋 新一郎教授 (千葉大学大学院医学研究院 免疫細胞医学)
「NKT細胞を用いたがん免疫療法」
9)常 萇医師 (東京大学整形外科)
「変形性関節症に対する幹細胞治療アップデート」
10)リチャード・H・カシンスキー医師
(スタンフォード大学医学部スタンフォードソリューション共同創設者・ディレクター)
「健康寿命と恒常性:ニコチンアミド・モノヌクレオチド(NMN)の臨床応用に関する基礎的検討」